福島市、実態調査で反射光(光害)を確認の報道。しかし、今更?の思いも

昨日の福島中央テレビ(FCT)の報道に寄れば、AC7社/Amp社からの提出されていた「先達山太陽光発電事業に伴う反射光予測報告書」に基づき、福島市が市内各所にて実態調査を行った結果、「反射光を確認した」とのことです。
   福島市先達山のメガソーラーから市街地へ届いていたのは…「反射光を確認した」福島市が実態調査 FCT (26/3/26)
もっとも、こんなニュースを聞いても、福島の住民としては「今更、何を言っているの?」としか思えません。昨年来、本会はじめ福島の市民の多くが、あの強烈に眩しい反射光を目撃し、この「光害」が交通事故を誘発する危険性を訴えてきました。
 これに対して、事業者のAC7社/Amp社は長らく無視を続けてきましたが、ようやく昨年末に条例に基づく市側の要請を受けて出してきたのが、上記の「先達山太陽光発電事業に伴う反射光予測報告書です。しかし、報告書のタイトルに「予測」とある通り、事業者は現在のパネルの位置や角度に基づき計算すると、反射光が市街地に及ぶという「予測」が出てきたにすぎず、実際に福島市街地に反射光が届いている事実を認めたわけではなかったのです。そこで、この度、福島市がこの反射光が実際に市街地に及んでいるかを実態調査を行い、改めて「予測」の通りに、反射光が市街地に及ぶ=即ち「光害」が生じていると事実を改めて確認したというのが今回のニュースの主旨のようです。
 しかし、この報道では、福島市の調査の際にAmp社はじめ事業責任者が立ち会ったのか、そして、事業者としても「光害」の事実を認めたのかに言及がありません。また、そもそも市の「実態調査」とは、どのような機材や方法を用い、どの程度、科学的なものであったのか、あるいは今後の調査の計画や継続性、データの整理・保存体制がどうなっているのかなど、調査の中身に関する情報も示されておりません。
 実際、福島市は市のHP上に「先達山太陽光発電施設特設ページ」を設け、上記の報告書を転載していますが、市側がこの報告書をどのように評価し、これを踏まえてどのような調査を行う予定であるのかなど、全く何の説明もコメントも付されていません。実は、本会は先月に福島市環境政策課と面談した際に、こうした市側からの情報提供の少なさや情報公開の在り方の問題を指摘し、改善を求めたのですが、1か月たっても全く改善の兆しがありません。
 こうした姿勢・問題は、事業者も全く同様です。実は、Amp社がAC7社名で制作した「先達山太陽光発電所」というウェブサイトにも、昨年末に上記の「予測報告書」が掲載されましたが、そこには何らの説明もコメントもなく、今日までも事業者が自ら反射光について説明したことはありません。もちろん、本来あってはならない反射光の問題を引き起こし、福島市民に多大なる迷惑と苦痛を与えていることに対するお詫びなどあろうはずもありません。単に市から言われて、仕方なくアリバイ作り的に最低限の情報を出しているとしかみえないほど、中身が薄く「カオナシ」のHPです。
 このような状況の中で、今回のように地元メディアが単に「福島市が実態調査で反射光を確認した」などという報道をしても、そこに至る文脈を整理し、この事実が何を意味するのかをきちんと解説しなければ、地元の視聴者はもちろん、ましてや外部からの観察者にはその重要性は判断できないでしょう。ぜひともFCTには、この確認の中身についての詳報・続報をお願いしたいです。他方で、結局、福島市も事業者も、市民が期待するスピードや感覚で動かないことは明らかですので、引き続き私たち住民・市民が、常にその動きを注視し、今後の方針・対応を問いただし続ける必要があります。

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