先週、米国から大学生が先達山問題の取材のために来福しました。一週間近く市内に滞在しながら、先達山の現状を調査するとともに、周辺の住民へのインタビューなどを行いました。この取材と撮影の成果を踏まえて、来年4月ごろにはドキュメンタリー番組を制作するとのことです。
滞在中の撮影・取材の様子は、いち早く福島テレビが取材し、ニュース番組で報じています。なお、同大学の取材には本会が全面的な協力おしております。
➡ 福島・先達山のメガソーラー問題 アメリカの大学生が現状を取材 光害や景観は?ドキュメンタリー映画制作 2026年10月18日
今回、来福したのは米国のビラノバ大学(Villanova University)です。この大学はペンシルバニア州にあるカトリックの名門大学であり、現在のローマ法王・レオ14世の母校としても知られています。
同大学では、毎年、「社会正義ドキュメンタリー実習科目」(Social Justice Documentary Program)を提供しており、プロの監督の指導の下、毎年、学生が世界各地にでかけて、社会正義をテーマとしたドキュメンタリーを制作しています。そして、今年のテーマ・取材対象に選ばれたのが、なんと福島市の先達山だったのです。
このことは、先達山問題が、国際的に見ても、明らかに社会的正義に反する問題として認知され始めたことの動かぬ証拠です。26万人の市民の見ている目の前で、これだけ美しい自然と景観を大規模に破壊し、住民の意見や不満や不安には一切耳を傾けない事業者。このような乱開発に許可を出し、申請内容の虚偽性が明らかになった後も手をこまねいて放置している地元行政と国。そして、このような不正義を目の当たりにしても十分に声を上げない市民や地元政治家。こういった惨状に対して、アメリカの学生も大変に興味を持ち、昨今のアメリカの現状とも似通った問題を感じつつ、取材に励んだようです。
一週間の限られた時間で、彼らが先達山問題どこまで深く理解できたのかは、わかりません。しかし、先達山問題を「社会的正義」の問題としてとらえる視点は、本会と全く共通しており、この点だけでも大いに励まされましたし、強い熱意と関心をもって、多くの労力を払って遠路来福してくれたことに大いなる感謝と尊敬の念を覚えました。やはり、国籍や言語は異なれど、社会的正義を大事にする心には国境がありません。今後とも本会としては、国内外に先達山問題を訴え、社会的正義を重んじる人々との連帯を深めてまいります。