7月以来、住民対応を放棄し、忽然と消えたはずのAmp社。しかし、昨日(2025年8月21日)、Amp社の現場担当鈴木氏は、現場工事の担当者の奥村組・東芝プラントの担当者とともに福島市役所を訪れ、定例の会議に参加しました。
本会は福島市に対して、8月初めにAmp社が住民対応を放棄し、以後はAC7社メールでのみ対応すると通知してきた事実を伝え、事業者側のこのような無責任な対応について、行政側の見解と対応を問いました。その際、市側からは「Amp社からそのような報告は受け取っていないし、そのような対応を認めるつもりもない」との回答を得ました。しかし、結局、その後も、市側からもAmp社からも何の反応も動きもなく、結局、何事もなかったように、昨日には両者間で定例会議が開かれたのです。
この協議が終了した後、本会代表は、会場を出てきたAmp社鈴木氏に対して、「7/1の対話集会で住民との対話継続や質問への回答を約束しながら、何の連絡もなく消え去った理由は何か?」と問いました。すると、これまでの対話会で雄弁に住民対応をしていた同氏からは、一転して「個人では答えられない、時間がない、AC7社に聞いてくれ」といった逃げ口上が繰り返され、実際、同氏はそのまま逃げるように市役所から立ち去りました。
このようにAmp社は住民の前からは雲隠れする一方で、行政に対しては公然と事業責任者として報告・協議を行っています。また、Amp社は住民対話への参加要請をかたくなに拒んできた奥村組・東芝プラントの工事関係者を、行政側との協議・対話には参加させています。そして、行政側は、Amp社(ならびに奥村組・東芝プラント)が、AC7社という「煙幕」の陰に隠れ、住民対応を放置している事実を把握しながら、実質的には何の改善指導も行わず、通常業務を続けさせています。端的に言って、市側はAmp社による住民対応放棄という事態を前にしても、事業者としての適格性・倫理性を問うつもりはなく、市民の不安や懸念解消よりも、事業者の権利・事業運営を優先しているように見受けられます。
今回の事態を経て、本会はなぜ行政側が、事業者側のこれほど無責任な行動を容認し、ある種「蜜月」に近いような関係性を維持しているのかに深刻な疑念を抱くようになりました。今後、この疑念・問題点については、行政当局者に直接確認・回答を求めるとともに、過去における行政側と事業者との協議の内容ついても、開示された公文書を手掛かりに検証して参りたいと思います。皆様にも引き続き、事業者と行政への「注視」をよろしくお願い申し上げます。