2025年3月13日(木)の夕刻、福島市民センターで行われた本会主催の活動報告会に、Amp社の長谷部剛氏、谷口朋良氏、鈴木英樹氏の3名が参加し、住民との対話に臨みました。おそらく、こうした開かれた市民集会の場にて、Amp社が自らの事業について語り、住民の質問に答えたのは初めてではないかと思います(当日の様子はこちら)。これまで、一部の住民に対してのみ個別の説明会を開くのみで、決して公の場でメディアや住民と対話する姿を見せなかったAmp社が、なぜ一転して本会主催の住民対話の場に参加したのか?この点について疑問をお持ちの方もいるようですので、この機会に、これまでの経緯を説明いたします。
なお、説明に際しては、これまで私たちとAmp社の間で行われたメールのやり取りを参考資料として用います。これらのメールの公開には、13日(木)の住民との対話の場にて、Amp社法務担当の長谷部氏からも完全なる同意を得ております。無駄なスペースを作らぬよう冒頭や文末の「お世話になります」「ご確認ください」と言った言葉や、読みやすさを考えた改行以外は、誤字も敢えてなおさず、ほぼ完全に原文のママです。

まず、第一編は、Amp社鈴木英樹氏との対話記録です。
この方は、1年ほど前から先達山案件に関する現場対応に当たっている方です。
肩書はシニアプロジェクトマネージャー。
「シニア」を名乗りますが、他に普通の「マネージャー」がいるのかは分かりません。とにかく、福島の現場には一番近い人のようです。
が、Amp社には福島市に常駐されているかもわかりません。
ただ、県庁や市役所には、Amp社に対する住民からの問い合わせがあれば、自分に回すように伝えてあるそうです。
そもそもAmp社には現地事務所すらないですから、用がある時だけ来て、用が終われば帰ると思われます。

さて、鈴木氏とのやりとりは、左のメールから始まります。
本会代表の松谷は、自宅前の先達山の破壊に非常なる怒りを感じておりました。言うまでもなく、私と同じ思いの友人や仲間は、他にも地元に多数おります。
そこで遅ればせながら、2024年12月6日に福島県庁の森林保全課に事業者の情報を求めに伺いました。
その結果、残念ながら、保全課は住民のために何ら積極的に動く意思はなく、事業者についてほとんど情報を提供しないことが分かりました。
先達山について詳しく聞きたければ、事業者に直接聞いてくれ、という塩対応でした。
そこで、仕方なく、事業者の担当者の連絡先を聞いて、直接に連絡してみました。

その返事がこちら。
最初に奇妙に思ったのが、参加される住民の「情報」を知りたいということ。
それと、「内容の濃いお話」のために、人数を2-3人に限って欲しいという要望。
事業者から何の情報提供もないまま、地元の山を壊されたことについて説明を住民として求めてるだけなのに、何か密室での会議に誘われているようで、いきなり、怪しげなものを感じました。

この怪しさに、ちょっとした戸惑いと恐怖を覚えた私は、仲間に連絡する一方、公的な立会人を同伴して臨む方が得策と考えました。
そこでここ当たりのある方に連絡し、2名の方から快諾を得ました。
この2名の立会人のお名前は、のちほど明らかになります。
結局、参加者は私を含め住民3名、立会人2名となりました。
すべて本業の仕事を持つ身。全員がそろって参加できる日程は限られます。何とか調整して、お願いしました。

でも、あっさり、断られました。
どうやら鈴木氏は福島には常駐していないみたいです。
代案は、いきなり一か月も先です。
こちらは、壊されていく先達山見て、心痛め、焦っているのに。
一刻も早く会って話を聞きたいのに。
そんな思いで返信すると、

一瞬で返事がきます。
まったく熟慮した形跡なし。
鈴木氏お一人のご都合で決めてる感じです。
こちらは5人の関係者の日程調整が必要です。
だから、具体的な可能日をできるだけたくさん提示して欲しいとお願いしたのですが、答えてくれません。
それでも、こちらは何とか一日も早く会って、話を聞きたいので、譲るしかありません。
5人で都合を合わせ、クリスマス返上覚悟で提案です。

でも、やっぱり、ダメでした。
なんで、Amp社に会うのはこんなに難しいでしょう。
Amp社にとって福島の住民対応など、空いた手間にやるものなのかという思いが湧いてきました。
正直、いら立ちが募りました。

そこで立会人の了承を得て、お名前を出すことにしました。
また、県庁から紹介を受けて、Amp社に面談を申し入れている点も強調しました。
こうすれば、少しは福島の住民を丁寧に扱ってくれるかと期待しました。
ちなみに私は完全無党派。
正直、先達山問題に関わるまで、失礼ながら伊藤県議とは何の面識もなく、お名前すら知りませんでした。
でも、政治の力を借りたくて、県議を訪ね回った時、一番本気で話を聞いてくれたのが、伊藤県議でした。
同じ土地に住み、同じ景色を見て、同じように感じ、一緒に動いてくれる。本当に感謝しかありません。

やはり、県議のお名前は少しは効果はあったようです。
Amp社から代案がきました。
しかし、選択肢はひとつ。平日の昼にたった1時間。まさに「ピンポイント」
しかも候補日が多く提示できないのは、鈴木氏と同席予定の上席者の予定が合わないためとのこと。
住民の都合より、社内の都合優先。
住民としては、やはり、ひとこと言いたくなります。
率直に不満を伝えます。

やはり、強く言えば、重い腰を少しは上げてくれました、
と思いきや、新たに提示された日程は、上席者が不在のクリスマスイブ。
こちらもクリスマス返上の覚悟でやっているけど、代わりにAmp社のサンタさんに会えないのでは意味がありません。
こちらも年末年始は皆予定があります。
結局、涙を呑んで、仲間と再調整の上、1月14日を指定しました。
その分、この間に増えた仲間一人を追加で参加させてほしいし、Amp社の上席者には必ず参加してもらえるようにお願いしました。

こうして、ようやく、Amp社との面談予定が確定しました。
でも、Amp社からの受諾通知には、違和感がぬぐえません。
まず、面談場所が、奥村組の事務所。
Amp社の事務所ではありません。それに奥村組の事務所は山の下にありますから、先達山の工事現場はよく見えません。
もうひとつ、参加者の所属を知りたいが、「一般市民のかたは不要」という表現。
そもそも「一般市民」と「それ以外」をどういう基準で分けてるんでしょうか。「一般市民」を軽視している感じがします。

こうした違和感は放置せず、面談を前にいくつか要望を出しました。まずは、現場視察のお願いです。
というのも、私たち、目の前で山が壊されていくのを目の当たりにしながら、この間、一度も先達山の工事現場を見せてもらったことがなかったからです。
一体、先達山で何が行われているか、直接、見たいと思っている住民は少なくありません。
でも、Amp社は「安全上の理由」で見せてはくれません。
代わりに現地のカメラ映像を準備するので、それで済ませたいとのこと。
現地をリアルタイムで見れるカメラがあるとは知りませんでした。そうであれば、もっと前から住民がいつでも見られるようにしておけば良かったのに。

いずれにしても、現場に入れない「安全上の理由」ってなんでしょう。
住民の立入りを断る都合のよい言い訳にしか聞こえません。
しかも、今回は立会人の県議も同行するのですよ。
そのために、少しでも視察の時間ぐらい作れますよね?
でも、そんな期待にはAmp社には通じません。最後まで拒否されました。

たった一週間のやり取りですが、Amp社に対しての不信感が高まるのを禁じ得ませんでした。
私にとって、2024年は、毎朝、起きるたびに、我が家の前の先達山が壊されていくのを見せられ、心痛む年でした。
そして、年末になり、Amp社とのやり取りで忙しくなり、さらなるストレスを感じる日々。
そんな悶々とした中、新年を迎えました。
良い初夢を見た記憶はございません。

年も明け、いよいよ面談一週間前。
私と伊藤県議以外の「情報」を求められました。
ここで初めてもう一人の立会人と仲間の名前を明かしました。
立会人の中田俊彦先生は、脱炭素にむけたエネルギーデザイン研究の第一人者。一言でいえば、再エネ問題に関する専門家中の専門家。
そんな方がなぜ立会人に?
実は、中田先生は福島市の環境審議会の会長でもあるんです。
先達山問題に悩む福島の私たちのために、市の環境審議会長としても関心を寄せ、立会人を快諾してくださったのです。
本当に一流の研究者は、社会的使命感・責任感も別格なのだと感激しました。ひたすら、先生には感謝です。
ちなみに、他の仲間の3人は名前を明かすのに勇気がいりました。
Amp社には正直怪しさを感じていましたから、名前を知られて、後で何か面倒なことにならないか不安がありました。

ともあれ、こうして面談に臨む顔ぶれが揃いました。
ここで、一旦、これまでの経緯を振り返りましょう。
まず、面談実現までは、一か月強の時間がかかりました。
日程が、Amp社主導で調整されたためです。
住民は皆、平日、忙しく働いています。立会人の先生方はもっと忙しいです。
平日昼に全員が福島に揃うのは大変です。Amp社が近くに人を常駐させていれば、こうはならないのではないでしょうか。
とにかく、片手間に会ってやるという姿勢を感じました。
そして、面談場所は、奥村組事務所。現地見学はなし。

ちなみに、奥村組事務所の場所はこちら。
先達山から少し離れた天戸川沿いの空き地にあります。
地元民なら「東邦銀行研修所」の近く、あるいは「ここら」を過ぎて、高湯方面に向かう道を右奥の方に入ったところ、とでもいえばわかるでしょうか。
奥村組とは、Amp社の下で、先達山の伐採・造成工事を請け負っている企業ですので、住民軽視の姿勢では、Amp社と似たり寄ったりです。
もっとも、それを知るようになるのは、もう少し後のことですが。
奥村組ついてはいずれ別項で問題指摘したいと思います。

さて、面談当日。私たち6人は一台の車にまとまって、奥村組事務所を訪ねました。
事務所と言っても、左の写真にある二階建てプレハブの1階です。
敷地の入り口には男性が数人立ってます。何だか見張りみたいな人です。
敷地内の駐車場を降りるとさらに別の数人の男性がわあっと取り囲むように寄ってきて、私たちを事務所の中に導きます。
皆さんも想像つくと思いますが、建設会社の現場事務所は、お堅い雰囲気で物々しく、そこで多くの人々に取り囲まれるように案内されるのは、正直、あまり気持ちよくありません。

さて、案内されたプレハブ事務所の玄関で、ようやくAmp社の鈴木氏に会いました。
背の高いカジュアルな服装な方です。作業服姿の男性の中にいるので目立ちます。
案内されるままに中の会議室に入ります。
しかし、着席を促されて座ったところ、猛烈な違和感が・・・
まず、私たちが向かい合うのは、壁一面の大きなスクリーン。Amp社の方々ではありません。
そして、私たちの後ろには10人程度の人々が取り囲むように座っています。名乗らないので、誰かも分かりません。
鈴木氏が住民の席に近寄ってきて名刺を六人分配ります。こちらは立会人と住民代表の私が名刺を交換します。
続いて鈴木氏から、唐突に「上席者の谷口は急にインフルになったので、オンラインで参加します」とのお知らせ。

えっ、と目が点になりました。だって、私たち、Amp社の上席者の予定に合わせるべく、ひと月以上も待ったんですよ。
急にインフルで病欠となるにしても、事前に私たちに一報ぐらいすべきではないですか。
しかも、その方の病欠を理由に、通告なしに対話会がオンライン中継されることになっている。
スクリーン横にはパソコンがあり、私たち全員の様子がカメラで中継されている。でも、谷口氏の姿は見えず、挨拶もなし。
代わりに、鈴木氏の横に座る「R.K」さんが紹介されます。この方は私たちと名刺交換はしませんので、実はこの時点では苗字しか知りませんでした。
ようやく鈴木氏から、私たちの後方に座るのが奥村組と東芝プラント関係者と知らされます。相変わらず誰も名乗りません。
ともあれ、前は大型スクリーン、後ろは見知らぬ人々、斜め前方はAmp社に囲まれて座る居心地の悪さ。
まさに威圧的レイアウトの会場です。警察の取調室を彷彿とさせました。
いやあ、仲間がいて本当に良かった。こんなところ、一人じゃ来れないと思いました。

しかし、Amp社に驚かされるのは、これからです。
まず、対話の冒頭で、鈴木氏から録音・録画、さらには写真撮影の禁止が告げられました。
これまた、寝耳に水です。
だって、私たち大事な話を聞きに来たんだし、正確な記録を残したいです。当然、認められるべきものと思っておりました。
せっかく会えたのですから、そう簡単に諦められません。
反論して理由を問うと、

要は、以前に録音が歪曲されて外部に公開されて迷惑を被ったからだというのです。
仮にそれが事実だとしたら、なおさら自分でも録音を取っておき、事後の歪曲に対しては、毅然と対応すれば良いはずです。
明らかに最初から初対面の私たちを疑って、警戒する姿勢がありありです。
あのう、私たち、そんなに信頼低いでしょうか?
確かに私たち無名の単なる「一般市民」に過ぎません。Amp社の皆さんには無価値な存在かもしれません。

ですけど、福島県議と福島市の環境審議会の会長が立ち会ってくださってるんですよ。
それでも私たちを信頼できませんか?
ようやく、少し鈴木氏の姿勢が軟化しました。
でも、外部に音源を漏らさない誓約書を書けとのこと。
まあ、私たちみたいな「一般市民」は信頼されてないから、その仕方ないかと思いきや、
なんと、立会人の先生方にも同じ誓約書を書けですって。

「えーい、者ども、控えおろう。このお二方をどなたと心得る!」とは、私の心の叫び。
現実的には早くどこかで妥協して、早く対話の中身に入りたい。でも、やはり聞けば音源漏らさないだけじゃなくて、会議の内容を外部に漏らすなという。こんな条件は絶対の飲めません。
立会人の先生はどう思われます?
その前に河本さん。
改めて根本的な問題提起。なんでだめなのでしょう?
でも、やっぱり答えは、同じ。私たちが歪曲報道する可能性の輩であるってこと。我々が悪いってこと。
でも聞いてると、音源さえ漏らさないと、事後的に誓約かけば、録音は取っても良いと言っているような。

再び河本さん、写真について聞いてみた。
やっぱり、だめ。
実はこの時はまだ、明確な会としての実態も活動もありませんでした。
ただ、こちらはAmp社に会ったという記録は残しておきたかったし、会場の様子も撮っておきたかっただけんですよね。
でも、すべてダメ、ダメ、ダメ。

河本さんのこの時の発言は、ちょっとフライング気味。
だって、この時、ホームページはまだありませんでしたから。
ただ、将来的に対話を続けていき、住民と共有できる情報サイトを作りたいという構想はありました。
でも、鈴木氏は、最初から私たちを潜在的な敵対者と見ているから、ホームページの話が出ると、歪曲報道の拠点だと思われて、警戒モードが強まってしまいます。
これ以上、ここで話を続けても、良い結果になりそうもないので、ちょっと伊藤議員にご意見求めました。
そして、最終的に、外部に音源自体は漏らさないことを条件に、この場で話した内容は外部との共有を認めるように迫りました。
果たして、結果は。

ああ、良かった。しかも、歯切れよし。
こうして、録音をめぐる住民と鈴木氏とのやり取りが続く中、上席者のR.K.さんは、鈴木氏の横に鎮座し、一言も発しませんでした。
谷口さんに至っては、オンライン上からの挨拶もなく、顔すら見せず、そこにいるのか、いないのかもわからない。
Amp社の上席者の存在感のなさは際立ちます。
ともあれ、こうしてようやく、対話の開始です。

さて、この後、何が話し合われたのか。
これを知るためには、Amp社さんが自分で作って出すと言った議事録を皆さんにお見せるのが早いですよね。
後で、お見せしますが、これが出てくるまでには、今しばらくお待ちください。
その間、私たちは、左の提案をしました。
なぜなら、昨日の奥村組事務所での対話は、時間も限られ、録画や写真は禁じられ、何よりも閉鎖的空間の中で見知らぬ人に囲まれ、とても対等な感じでの対話はできなかったからです。
今度は、住民が主催する会に出てきて欲しいとのお願いです。議事録を待ちながら。

すると、鈴木さんから、次回も対話に応じると、前向きなお返事がすぐに届きました。
しかも、対話時の議事録と質問もすぐに返してくれるとのこと。
正直、対話を経て、住民に対する姿勢が変わったのかなと思いました。
このチャンスを逃す手はありません。
早速、住民主催の対話会に関して、さらに具体的な提案をしてみます。

昨日の対話では、奥村組やAmp社が、こちらが聞いてもいないことを長めにお答えになる傾向が見られました。
だから、今度は、住民が主導し、誰でも自由に参加でき、メディアも取材できるような空間での討論を望ました。
住民としての不満や疑念を解くには、こうした自由かつ透明で率直なやり取りが肝心であると感じていたからです。
自分たちが主導で提案する分、開催費用は、Amp社にお世話にならず、全部、自分たちでねん出するつもりでした。

Amp社が住民との対話継続に前向きな姿勢を示していたので、良いお返事がもらえるかなと期待しました。
ところが、翌日の鈴木氏からの回答は、後ろ向きでした。
要は、Amp社は管理業務を委託された会社に過ぎないため、投資家に聞かないと回答できない質問が想定される。
したがって、予め質問を見せて欲しいというのです。
県庁から事業者として紹介されたはずのAmp社が、住民との対話になると、管理業務者にすぎないという理由で、責任を回避しようとする姿勢に見えました。
しかも、前回の対話に参加した上席者は参加しない意向のようです。

さらに驚いたのは、次回の対話会に参加予定の住民の「個人情報をすべて」提出するように求めてきたことです。
しかも、人数も10人程度に参加人数を絞って欲しいというのです。自社の事業に広く住民に理解を求める立場なら、考えられないような要求です。
さらには、メディアの参加も不可。理由は「管理委託業務の弊社だけでは、ライブ回答ができない」ため。
やはり、Amp社は管理業務委託者という立場に逃げようとしているように見えます。
しかし、仮に管理委託業務者であり、ライブ回答ができないことがあっとしても、メディアを断る理由になりません。
自分たちの実態を住民から隠しながら、逆に住民の「個人情報」を欲しがるのは公正ではありません。
Amp社が、一段と奇妙で無責任な会社に見えてきました。


まず、仰天したのが、出席者の欄に、オンライン(Web)参加者として見知らぬ名前が2名あることです。
Amp社のS.C. 氏、東芝プラントのM氏です。
対話会がオンライン中継されたのは、谷口氏が当日に急にインフルで欠席したための緊急対応だったはずです。
それなのに、それに便乗する形で、私たちに紹介されない人物が、ひそかにオンラインで参加し、一方的に私たちを見ていたのです。
しかも、東芝プラントの松本氏は社外の人間であり、Amp社から情報がなければ、オンライン参加など不可能なはずですから、これはAmp社が招待したはずです。
住民には会場に来るまで谷口氏の病欠もオンライン中継の事も知らせなかったのに、自分たちの仲間にだけにはいち早く方針変更を伝えていたようです。

でも、そうであれば、率直にそのことを住民に伝え、谷口氏以外にもオンライン参加者がいることについて了承を求めれば、よいはずであり、それを一切知らせない意味が分かりません。
それを後になって、議事録を見て初めて知らされる私たちは、非常に不愉快です。
結局、あの威圧的会場には、私たちが把握していない参加者も他にいたのです。私たちは、それを知ることなく、一方的に見られていたのです。

さらに、議事録を読み進めると、奇妙な書き込みが。
見れば、正体を隠してみていたS.C.なる人物が、鈴木氏に確認を指示したメモがそのまま添付されています。
やはり、私たちの対話をオンライン上で密かに聴取し、鈴木氏の発言をチェックしていたことが分かります。
もしかすると、対話中もリアルタイムで、鈴木さんに指示を送っていた可能性もあります。
ともあれ、鈴木氏に確認指示を出すような人ですから、S.C.とは上司なのでしょう。じゃあ、現場に来ていたR.K氏(名刺交換もしないので、議事録で初めてフルネームを知りました)
対話中、一言も発しなかった谷口氏は、何だったのでしょう。彼らの都合に合わせて一か月も面談を待った私たちって何だったのでしょう。
自分たちの姿を住民の前に現さずに、裏では自分たちに都合の良いように好き勝手に動くという、Amp社に対する不信は増すばかりです。

そして、私の不信感が臨界点に達する事件が起きます。
それが、鈴木氏から送られてきた「誓約書」です。
これは上でも触れたように、対話の録音の音源を外部に漏らさないことを事後的に書面で誓約すれば、対話の内容やメモを外部と共有することを認めるというAmp社との約束に基づくものです。
ですから、こちらも「誓約書」に署名するつもりでした。
ところが、その中身を見て、我が目を疑いました。

なんと、その文書は、先日の対話会で話された内容や一切の記録をすべて「機密情報」として外部に漏らさないことを誓約するような内容に変わっていたのです。
私たちが約束したのは、外部に音源を漏らさないことだけです。
完全なる約束違反です。
そもそも、話した内容や記録の一切が、Amp社の「機密情報」だなんて、バカバカしいとしか言いようありません。
これを見た瞬間、文字通り、絶句しました。

余りにも重大な約束違反ですし、この誓約書は、私たち住民4名と立会人2名全員が署名を求められているものです。
そこで、私は鈴木氏にすぐ連絡をし、今後のメールは、参加した6名全員にccする形でやり取りをし、情報を共有することにしました。
これだけ堂々と約束違反をする企業ですから、閉ざされた空間での一対一でのやり取りは危険だと感じたのです。
したがって、ここから以下のやり取りは、立会人も含む全員が共有しているメールの内容です。

まずは、誓約書の内容について抗議する前に、住民主催の開かれた対話会を拒否する姿勢に対しての疑問から提示していくことにしました。
文脈が分かるように上に古いメールを添付してあります。
まずは、管理業者として責任や職分を回避しようとする姿勢を問いました。

次には、住民に対する一方的な監視的視線について、
そして、誓約書内容に関する約束違反、
メディア忌避、
秘密主義についての問題提起です。
これらはいずれも、Amp社の企業文化に深く根付いているように見えます。
対話時の不愉快な経験を思い出しつつ、この際、すべてを強く問いただそうと思いました。

今読みなおしても、本当にそう思うことばかりです。

そして、議事録の修正依頼、誓約書への抗議と続きます。
議事録については、こちらに再度リンクを貼っておきます。

隠れオンライン参加者、上の見えざる手についても、聞いておかなければなりません。
そして、鈴木氏の発言を、きちんと議事録に記録するよう修正依頼も出しました。
ちなみに、後日、本会の第二回報告会(2025年3月13日)にて、鈴木氏は住民から「今の先達山についてどう思うか」を聞かれて、「個人的には見苦しいと思っている」と素直に答えていました。しかし、実はこの発言は、Amp社が議事録から削除しようとしていたものなのです。(訂正後の議事録も上のリンクに入っております)

こうした一連の問題的に対して、どんな返事が来るのやらと待っていたところ、鈴木氏からは自らの限界を認めて選手交代することを申し出てきました。
新しい選手は、なんと顧客対応ではなく、法務担当の方です。
この人選も違和感がありましたが、内容はもっと違和感ありました。
全く知らないのに、いきなり、個人的に話したい、電話番号教えて欲しい、
こちらから会って欲しいなんて、一言も頼んでないのに、向こうから積極的に日程調整しようというお誘い。
12月に面談を申し込んだ時とは真逆の姿勢です。
やはり、Amp社の醸し出す不気味さは、担当者が変わっても同じです。
この新たなる担当者の長谷部氏との対話は、「備忘録 II」にて公開します。