SBI新生銀行への質問状と回答(25/9/2)

 いよいよ本日(25/9/30)に、先達山メガソーラーが売電を開始したとのことです。NHKを含む福島の地元TV局・メディアも、この住民の苦情や痛みを無視して強行された先達山事業の問題を、本日夕刻から一斉に報じ始めています。この売電開始により、福島の住民の納得や安全・安心よりも、経済利益の確保を急ぐAmp社はじめ投融資企業の姿が一層鮮明となりました。
 この売電開始日に合わせて、今月初めにSBI新生銀行から本会に送られてきた質問状を公開します。以下お読みになる前に、本会がすでに公開した「新生銀行論」ならびに以前の質問状への回答(SBI新生銀行への質問状と回答(25/6/27))にお目通しいただくと、これまでの経緯がより明確になります。そして、この銀行が、この大規模な環境破壊をもたらした先達山への融資を、いまだに「グリーンローン」(環境改善資する融資)として正当化し続けている異様さも見えてくるはずです。

結局、何度聞いてもSBI新生銀行は、Amp社の法務担当者が、自らほのめかしたAmp社前社長と反社勢力との関係については明言致しません。

厳格な検証を行ったのであれば、そのような事実はなかったと断言するなり、Amp社の説明が事実と異なると否定すればよいはずです。

なぜ、SBI新生銀行は、そう明確に断言してくれないのでしょうか?

いずれにしても、このような回答では、私たち住民は、Amp社という企業の履歴を疑いますし、恐怖を覚えます。

そして、SBI新生銀行の融資判断や企業倫理も疑います。

住民を威圧し、訴訟をチラつかせて脅迫したAmp社の対応について、最大の融資元企業であるSBI新生銀行が繰り返すのは「冷静かつ丁寧な」対応の「要請」だけ。

そして、Amp社が7月以降、突然、住民の前から消え、AC7社名でのメール対応しかしなくなったことも容認。

それどころか、住民に顔も見せず、メールだけで対応することを「情報提供の公平性・効率性を踏まえた判断」であると理解を示しています。

こんな融資元ですから、そりゃ、融資先の企業を本気で指導しようとか、是正しようなんて発想や行動が期待できるわけありません。

自行の融資案件が地域住民に多大なる迷惑をかけている事実。

そして、その住民に対して融資先担当者が全く不誠実な対応をし、住民が憤っている事実。

こうした事実を直視せず、毎度、Amp社への対応改善を要請するとの決まり文句を並べて終わりです。

それどころか、SBI新生銀行は、AC7社が住民に対してメールでしか対応しないことについて、企業倫理上、融資先管理上、問題なしと断言しています。

ということは、SBI新生銀行も自行が地域社会に迷惑をかけた融資案件があった場合、全部メール対応するんでしょうか?

そう考えると、もしかすると、Amp社の逃亡とAC7社名のメール対応への切り替えも、融資元のSBI新生銀行からの助言によるものだったのかもしれません。

そうであれば、この両者の見事な「阿吽の呼吸」も合点がいきます。

とはいえ、ここまでAmp社の無責任な対応を擁護しておきながら、最後には取ってつけたように、Amp社に「誠実な対応」を働きかけるという決まり文句を繰り返します。

有言不実行、ここに極まれりです。

正直、今回のSBI新生銀行の回答を見て、これまで維持されてきた同行への信頼は一気にしぼみました。

今振り返れば、SBI新生銀行が、この間、Amp社を指導するふりをしつつ、実際には放任してきたのは当然だったのかも知れません。

SBI新生銀行は、Amp社に住民の苦情や不満を無視して、強引に工事完成を急進めさせることで、本日(25/9/30)めでたく売電開始の日を迎え、これまでの莫大な融資に見合ったリターンを確実なものにできたのですから。

おめでとうございます!SBI新生銀行さん。

Amp社の労もねぎらってあげてください。

でも、同時に忘れないでくださいね。

あなた方が、嬉し涙で祝杯をあげる時、

福島の民は、悔し涙を拭ってます。

そして、あなた方は、本日をもって、福島の痛みと苦しみを糧に、健やかに伸び行く企業に成られたということを。