本会は2025年9月に、福島県知事あてに先達山の林地開発許可に対する疑問を列挙し、責任ある回答を求めました。➡ 福島県知事宛要望書(25/9/2)
これに対して、回答が届いたのは、二か月半以上の過ぎた11月末のことです。➡ 県知事宛要望書への森林保全課回答(25/11/20付)
しかし、この回答書は、要望書の宛先である福島県知事名ではなく、担当窓口の森林保全課名で作成・発出されていただけでなく、その中身も乏しく、本会からの質問事項にほとんど答えておりませんでした。
そこで、本会では、この回答は形式面でも内容面でも問題があるとして、再度、福島県知事あてに県知事名で責任ある回答を求める質問状(26/1/13))を送りましたが、これに対しても、福島県は再度「保全課長名」で前回とほぼ変わらぬ内容の回答(26/1/20付)を返してきました。
なぜ、県は本会からの要望書に正面から答えることをしないのか?なぜ、これほど時間をかけても、全く中身のないしか作れないのか?こうした疑問が次々と浮かんできましたので、少しでもそれを確かめるべく、本会は県への文書開示請求を通じて、この間に県の内部での回答作成のプロセスの検証に努めました。
その結果、ほぼ確実に分かったことは、福島県が回答作成をほぼ完全に事業者に丸投げし、委ねていることです。本来、事業者に対して、適切な開発計画・工事を指導し、監督するはずの県庁が、実際には事業者に情報提供依頼し、出てきた情報を適当に取捨選択して県側の回答として公に説明しているという点です。
以下の検証内容をご覧になれば、先達山開発への県民・市民の批判が強まる中にあっても、なぜ県側が終始一貫、事業者側に立って行動し、責任回避的な姿勢を見せ続けてきたかが見えてくるはずです。

まず最初に、本会が26/1/13づけで福島県知事あてに送った質問状の冒頭部分をご覧ください。
私たちは、県知事宛要望書への森林保全課回答(25/11/20付)の内容・形式が不十分であることを踏まえて、質問項目を五項目に整理しなおしたうえで、改めて県知事名での回答を求めました。
先達山問題の重大性に鑑みて、この開発を許可した行政の最高責任者として、県知事名の回答を求める旨も明記しました。
これに対して、県側から寄せられた回答(26/1/29)は以下の通りです。

まず、冒頭の回答者名を見て驚きました。
前回同様、「森林保全課長」名で発出されています。
私たちが、あれほど明確に県知事名での回答を求めても、知事は全く応じなかったのです。
もちろん、私たちも、当該問題の担当窓口の課長が回答案をとりまとめることは知っております。
しかし、私たちが求めているのは、そのような回答案を、最終的に知事が了承したのか否かの事実確認です。
したがって、仮にYesであれば、知事は「①了承した、②了承の上、回答を保全課長名で出すよう指示した」と答えればよいだけです。
ところが、知事は、こうした事実確認すら拒んでいるようです。
ちなみに、本会の質問状は直接「知事」宛に「知事室」の住所に直送しました。ですから、受領したことは確実です。
知事は、この質問状をそのまま「保全課」に投げて「後はよきに計らえ」とでも指示したのでしょうか?

ちなみに、繰り返すまでもありませんが、先達山の開発を許可したのは「福島県知事」です。
左は、AC7社に対して、福島県知が与えた林地開発許可の写しです。
この「60ヘクタール」にも及ぶ巨大な林地開発を許可したのは県知事であり、その責任の所在を示すべく、知事名の決済印も押されています。
他方、「森林保全課」は、林地開発許可の申請処理や、許可後の現場の工事や事業者の管理などを行ってきた担当部局に過ぎません。
したがって、本会の要望書/質問状のように、開発許可の判断自体に対する疑念が寄せられ、許可を出した最高責任者である知事の見解が明確に求められるような場合、その回答が、森林保全課を経由して作成されるとしても、県知事名の回答字体を拒否する理由が分かりません。
以前に、先達山開発の事業責任者であるAC7社代表である中村武氏が、本会の質問状に対して、代表名の回答をかたくなに拒否したことをご存じの方がいるかもしれません。
➡ 自称「AC7社」の正体は「Amp社」ーカオナシ企業の住民対応
本会はこれを「カオナシ」対応としてお伝えしましたが、福島県知事もどうやら「カオナシ」対応がお好きなようです。

実際、第二項目以下の回答を見ても、県(知事)には、県民からの説明を求める声に向き合おうという姿勢は皆無です。
冒頭でも触れた通り、本会は先の要望書(25/9/2)で先達山の地盤や工事の安定性に関する疑念を県側に伝え、その裏付けとなる科学的根拠やデータも提示しておりました。
➡ 地質学・工事上の問題点」(県知事宛要望書添付資料)
ところが、県側はこうした疑問に答えず、二度目の問いかけに対しても、何ら具体的な根拠を示さぬまま、自らの判断を「適当である」と繰り返しています。
県の言う「適当」とは、「いい加減に適当」の意味であるのかと皮肉りたくなるほど、ひどく不誠実な回答です。

第3項目は、緑化工事の効果についてです。
ここで県側は、事業者には緑化工事を進める義務があり、それが結果的に不十分であり、「土砂流出」等の危険性が生じることために、事業者に指導を行い、再施工させたことを認めます。
つまり、事業者が緑化工事を行っても、それが効果を生まなければ、県側はそれを指導し、是正させる権限を持っています。
となれば、今現在も緑化工事が全く不十分な現状に照らして、県側は引き続き指導、是正を求め、これがなされない限りは、工事や事業を停止させるような姿勢を見せて良いはずです。
ところが、県側は、今後とも事業者の緑化工事への指導や監視を続けるとは言おうとしません。自らの権限や責任をどう自覚しているのか全く分からない回答です。

第四項目は「光害」に対する問いかけです。
これも最初の回答が全くいい加減だったので、二度目は明確に県知事個人の見解を問う形式に質問を変えて提出しました。
しかし、これだけ明確に県知事としての見解を問われても、内堀氏は自分の言葉で答えることがありませんでした。
一体、この質問に答えることの、何が嫌なのでしょうか?
県知事も福島市に住む住民の一人として、自分が生活する場、仕事をする職場から、あの先達山を日々、見ていますよね?
なお、福島市の環境審議会会長の中田俊彦氏(東北大教授)は、先達山の「光害」は「新たなる公害」であり、福島の行政が対応すべき喫緊の課題であるとの見解を示しています。➡2025年8月22日(金) 福島市環境審議会 見聞録
こうした専門家の見識・先見の明に対して、我らの県知事の無視・沈黙は、なんともお寂しい限り。
これは「福島市の責任でしょ」と責任転嫁させて終わりたいようです。
本来、県知事は「福島の顔」のはずですが、こんな姿勢であれば、やはり「カオナシ」と言われても仕方ありませんね。

最後の第5項目は、事業者に対する指導責任についての問いかけです。この問いの意味は少し解説が必要でしょう。
先達山の林地開発の是非を判断したのは、福島県の「森林審議会保全部会」(2021年10月)です。
福島県はこの審議会の議事録は公開せず、また、この議事録を開示請求しても、審議部分は全面「黒塗」されているため、県民は、その内容をうかがい知ることができません。
➡ 「黒塗」森林審議会議事録(21/10/13)(県開示文書)
しかし、実はこの黒塗り部分には、審議委員の間から先達山開発の安全性に対する疑念が提起され、住民に不安を与えるものとして問題視する声があがっていた事実が記されています。
それゆえに、最終的に許可はされたものの、この事業者に対しては「事業実施に際しては地域住民に丁寧な説明を行うこと」を求める特別の付帯決議が出されたことが記録されています。
県側は回答の中で、この付帯決議の存在を否定をしていませんが、今になって、これは事業者の努力目標に過ぎず、自分たちには指導責任はないと言いたいようです。
なお、②の問題については、その後、県側から通知があり、来月(26年3月)に県の情報公開審査会開かれることになりました。
この審査の結果、上記の「黒塗」部分が正式に解除されることになるのか、皆様もご注目ください。追ってご報告します。
さて、ここから第二幕です。
上で見てきたように、これまで本会が県知事あてに出した要望書と質問状に対して、県側が返してきた回答は、ほとんど中身がなく、まじめに検討した形跡が見当たりませんでした。
そこで、本会はこのような空虚で杜撰な回答が作成された経緯を確認すべく、県側への情報開示請求を通じて、その実態把握に努めました。

以下、左に掲げる資料は、森林保全課と先達山の開発業者のAmp社との間に交わされたメールのやり取りです。すべて県からの開示資料です。
保全課は、本会からの最初の要望書を受け取った25/9/2から二週間も過ぎた後、初めてAmp社に連絡を入れます。
要望書を踏まえて、Amp社に対する「確認項目」のリストを作成し、これを同社に丸投げして回答を求めていたことがわかります。
本会が県側に求めたのは、専門家から指摘された先達山の地盤や工事上の安全性の問題について、許可者である県自身の判断や、それに基づく適切な事業者への指導です。
しかし、県には最初から、そのような主体的な判断や行動を示す意思はなく、質問を丸投げした事業者からの回答を待って、それを「県側の判断」ではなく、「事業者の考えとして」本会に伝えるつもりだったのです。
Amp社からの回答は、約二週間後に「確認項目」リストの空欄を埋める形で寄せられました。
ただし、リストには「2点回答待ち」の空欄がありました。回答する側のAmp社が、県側に対して「回答待ち」の項目があると回答するのは奇妙です。
しかし、実はAmp社が出してくる回答とは、Amp社が作るのではなく、Ampがさらに外部コンサルに依頼して作らせているので手間がかかるのです。

つまり、本会の質問事項は、→県庁 →Amp社 →外部コンサルと流されていき、戻って来ており、県庁とAmp社は単に書類を右から左に流しているだけなのです。
言い換えれば、県庁とAmp社は、本会が提示した開発工事の安全性や工事技術に関わる専門的な質問事項に答える能力がないため、最終的には外部業者に答えを作ってもらっているのです。
開発許可申請を出した事業者、そしてこれを審査して許可を出した県庁は、実は現場の工事や安全性に対して自分で判断できないままに、この巨大開発工事を動かし、走らせてきた実態が垣間見えた瞬間です。
これは恐るべきことです。
ちなみに森林保全課が作成し、Ampが埋めて来た「確認項目」リストとの詳細は、左の通りです。
これらの項目を、本会の要望書や添付資料で指摘した問題点と対照させてみてください。
➡ 福島県知事宛要望書(25/9/2)
➡ 「地質学・工事上の問題点」(県知事宛要望書添付資料)
ほぼそのまま、事業者側に丸投げしているのがわかります。

このような部署が、林地開発申請書を受け取って審査し、許可を出しているわけですから、事業者に対するチェック機能が働かないのも無理もありません。
県側にも技官とよばれる当該分野の技術や知識を持った職員がいることになっていますが、少なくとも左の文書からは、県側が内部の有識者を動員して、外部の有識者から寄せられた指摘や問題性について独自に検討・判断した形跡は見当たりません。
どうもすべてが業者への丸投げ、そして外部コンサルへのさらなる外注で処理されているようなのです。
行政の主体的判断が全く欠如したまま巨大な開発プロジェクトが許可・運営されているとすれば、これは恐るべきことです。

なお、左の項目4番の以降の問題は、25年5月の本会による現地視察を踏まえて、早くから指摘してきました。
これらの問題は、7月に開催された本会の報告会でも公表され、メディアでも報道されました。
➡ 「土砂災害対応が不十分、専門家が指摘」『朝日新聞』25/7/3
したがって、本会の要望書(25/9/2の)を待たずしても、保全課はこうした問題を当然に知っていたはずです。
しかし、これを9月半ばも過ぎてから、事業者に確認しているのをみると、森林保全課は、外部からの圧力がない限り、自ら動いて現場の安全性の調査をすることはないことが分かります。
すべてが受け身、外部依存なのです。

もっとも、Ampの回答を見た後、保全課がまったく注文を付けなかったわけではありません。
地すべりの危険性に関わる「安定解析」の問題については、保全課自身もAmpから回答に不安を覚えたようで、追加の解析をしてはどうかと提案もしています。
もっとも、これは県庁側には解析能力がないので、「自信をもって説明できる」ように助けてくれと業者に頼んでいるのと同じことであり、恥ずべき行為です。
しかし、Amp社は冷徹です。県側を助けるために余計な費用を出すつもりはなく、仮に投資家や銀行が出すのであれば可能だが二か月はかかるとして、これ以上待てない県庁が諦めるように仕向けています。
自らに解析・判断する力がない県庁は、こうして事業者に突き返されれば、何もできないのです。

とはいえ、やはりこうした事業者の態度には、多少なりとも県担当者は、内心ムッとしたのでしょう。
追加依頼は諦めたものの、数日後には、Amp社に対して、「2点確認待ち」の事項を早急に回答するように強めに催促しています。
これに対するAmp社の回答は極めて興味深いです。要は次のようなことを言っています。
「今になって地盤の安定性や工事の安全性について聞かれるので、問い合わせ先のコンサルさん迷惑してますよ。
だって、県庁さんは先に同じコンサルさんが作ってくれた林地開発申請書を了承して、許可を出してくれたじゃないですか。
今になって疑問が出てくるなら、コンサルさんに聞かずに、許可を出した県庁さんが自分で回答を作ればいいでしょ!」
いやあ、Amp社にしては珍しく「正論」!これが偽らざる本音でしょう。
Amp社は、県庁には専門的事項について自力で調査・回答する力がないことを見切っており、そんな無能力な役所が一旦、開発許可にOKを出してしまったら、あとは何を言われても、最終的には「許可者が責任とってください」と切り返せばよいことを知っているのです。
もっとも、そういうAmp社自身も、県庁と変わらず、何ら自分で現場の安全性や技術について専門的な見識も判断力も有しておりません。
ただ、住民側から質問を受け取っても回答できない県庁の「弱み」を知っているので、そこを突いて自らの責任を回避しているのです。
こうした両者の関係性が分かれば、県庁と事業者が、これまで私たちのような県民・住民が投げかける質問や要望を徹底して無視し、回答を拒否してきたかも、その理由が想像できます。
県庁もAmp社も、開発現場の工事や安全性について自信をもって答えられないという共通の「弱み」があり、質問が怖いのです。怖いがゆえに、協力して「弱み」を隠すべく、必然的に外部からの声を遮断して、すべてを暗闇の中で処理しようと動くのです。
専門性なき県庁が、同じく専門性なき事者に林地開発許可を与えた時点から、両社は自分たちの「弱み」を隠して生きるために「一蓮托生」の関係になることが必然だったと思われます。現場や工事の安全性に関する事項は、極力外部の目から隠さなくてはならないのです。
そう考えると、この先達山開発というのは、徹頭徹尾、情報を住民には開示せず、責任の所在もわからぬように「カオナシ」対応を続けることによってのみ辛うじて成立してきた危うい事業なのではという疑念は一層深まります。
エピローグ: 闇の中、県はすでに事業者に「工事完了確認」通知。
さて、森林保全課とAmp社のやり取りは、この後も続いたものと思われます。しかし、奇妙なことに、今回の文書開示請求ではこれ以上のメールやり取りは開示されませんでした。本会が県庁からの回答を受けたのは、11月末のことですから、上のメールからさらに一か月以上も後です。この約1か月間、県庁と事業者の間で何が話し合われたのか、また県庁内部で最終案をどのように詰めたのかは、全くのミステリーです。
さらにミステリアスなのは、県庁はAmp社から出された回答案(=確認項目リストの記載事項)を大幅に削って、一段と中身の乏しい回答を作成してきたという点です。改めて 県知事宛要望書への森林保全課回答(25/11/20付)を見て頂ければ、ほとんど具体性もなければ、何ら技術的、専門的な事項には応えない内容になっていることが分かると思います。
そして、この回答の内容や形式に対して、改めて県知事あてに質問と回答を求めても、全く無視されたことは、冒頭で紹介した通りです。
それにしても、結局、森林保全課は、Ampがコンサルからもらってきた技術的内容も読み解けなかったのでしょうか? あるいは、そうした技術的内容を表に出して、さらに疑問や懸念を招くことを恐れて、意図的に削ったのでしょうか?この辺りは、今後とも調査が必要です。
ともあれ、こうした県庁の行政能力・姿勢を知るにつれ、福島の美しい山々を破壊し、工事上・安全上の問題や懸念が噴出するようなメガソーラー案件が、短期間のうちに福島県全土を覆うようになったのも、当然の結果に思われてきます。悪質な事業者の問題はいわずもがなですが、これを指導、監督する側の県庁の無能力、怠慢、そして全くリーダーシップや責任感の見えない「カオナシ」知事の存在などなど、改めて再エネ事業、メガソーラー事業の闇の深さを思い知らされた次第です。
なお、最後に一言、重要な事実をお伝えします。

本会は、2026年1月16日に森林保全課に赴き、課長以下、担当者と面談しました。
その席で初めて、すでに2025年12月11日の時点で、森林保全課が、先達山の開発工事に関する最後の現地確認(工事完了確認)通知を事業者側に出していたことを知らされました。
左は後日、開示文書で確認した先達山工事の「全体完了」確認通知書です。
つまり、本会からの要望書の質問事項をはぐらかし、「適当」な回答(11/29付)を送った直後に、県庁はAmp社に対して、開発事を問題なく完了させたという公的なお墨付きを与えていたのです。
おそらく、この事実を知る県民はほとんどいないでしょう。メディアでも報道されていません。驚きでした。
皆様の中にも、今でも先達山を遠くから眺めて、まだ工事中と思っている方も多いと思います。
あれだけむごいはげ山が露出したままであり、約束された景観とは全く違う状態が続いているのですから・・・
しかし、少なくとも行政手続き上では、開発工事は完了し、先達山太陽光発電所は完成したことになっているのです。
福島県知事が許可した開発案件は、福島県知事の名をもって、すでに「完了確認」されているのです。
さらに重大な事実は、森林保全課は、この工事完了をもって、県側には事業者を指導・監督する責任がなくなったと主張している点です。
上で紹介した通り、先達山開発を許可した際、森林審議会では事業者に対して、住民の不安を払しょくするために「住民に丁寧に説明する」ことを付帯条件として決議していました。そして、これまで、森林保全課は曲がりなりにも、住民からの質問や苦情などをAmp社に取り次ぐなど、最低限の窓口の役割は果たしてきました。
ところが、私たちが26/1/16に面談した際に、森林保全課長からは「もはや工事が完了した以上、県側が事業者に対して指導する権利はなくなった。したがって、今後は事業者に対して指導するつもりはない」旨の発言がなされたのです。これには耳を疑いました。
つまり、行政手続き上、「工事完了確認」がなされた以上、開発現場の地盤や設置された発電所の安全性などに問題や疑義があっても、これに対して森林保全課はもはや全く責任もなければ、担当窓口の仕事すらしないと、公然と宣言したのです。
要は保全課は、「工事完了確認」=「監督義務の完了」と考えているという訳です。現場に何があろうかなかろうが、自分たちの責務は、「工事完了確認」さえ出た瞬間に消え去るというのが森林保全課、ひいては県側の立場なのです。これが県側の「仕事の流儀」なのです。
このような県側の態度を、果たして県民が知ったとすれば、県民はこれ認めるのでしょうか?保全課長も自らの見解に自信があるのであれば、ぜひとも公の場で、昨年末に工事を完了させたこと、そして、それをもってこの開発現場に関して県側の責任はなくなり、事業者に対する指導も行う意思がないと宣言して欲しいものです。もちろん、県知事も記者会見を開いて『先達山は終わった案件」ときちんと説明すべきです。
もちろん、本会はこのような県民・住民の安全や安心を全く考慮せず、自らの無能力や足りなさを事業者と協力する形で覆い隠し、誠にいい加減に開発計画を進めてきた県庁・県知事の責任の追及を諦めるつもりはありません。むしろ、今回の一件で、こうした福島県の行政の怠慢、無責任、無能力の問題を感じ、わが故郷の将来に対する危惧の念を強めました。
ちなみに、県側が最後におこなった「現場確認」の際の資料は開示請求で入手しました。追って分析したく思いますが、とりあえず、皆様にも見て頂けるようフロントページに公開しました。➡ 県による現地(工事完了)確認報告(2025年9月―12月)
また追って、26/1/16の森林保全課との面談で把握した、保全課の「仕事の流儀」の他の問題点等についても、追って分析・報告したく思います。
とにもかくにも、福島県の行政の闇は果てしなく深そうであり、本会だけの力では負いきれません。ぜひとも、県内外の有志、そして国内外のメディアの皆様にも、原発被災地が、いかにしてメガソーラー地獄に変容してきたのか、そしてこれを許した福島県の行政側の問題がなんであったのかについて、引き続き関心と取材のほどをお願いしたく存じます。